ラージアイ・イレブン's entry
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グルジア
国家として承認されていないから。
南オセチアをなぜ国として承認しないのかという理由は、承認するそれぞれの国の判断によるし、それぞれの国の判断の事情は、それぞれの国の事情による。ケースバイケース。
ロシア・プーチン政権は反乱軍(というかロシア傀儡軍)に対して承認を与える方向で動いている。
だが、プーチンは国際社会の批難により国益を損なうぐらいなら承認を与えないで利権だけ確保するという柔軟なシナリオを最初から持っている。国際社会の批判が強い時期は承認を見送って、国際社会が南オセチアを容認するのをじっと待つというのがロシアの戦略だろう。
ロシアは南オセチアを独立させるために傀儡軍を支援しているのではなく、あくまでも国家利権を拡大するために支援しているにすぎない。
同様にアメリカ合衆国や日本も、将来の石油利権を想定して南オセチアの独立を認めない方向で動いている。
南オセチア反乱軍がこのまま独立に向けて戦争を続ければ、ロシアも反乱軍も消耗し、住民もたくさん傷つく。住民がたくさん傷ついて住民やパイプラインを維持する軍組織が離反すれば、パイプラインを得てロシアとの関係が強くなったとしても、自国を統治する能力はどんどん減っていき、ますますロシアの傀儡政府にすぎないとの評価が高まっていく。だから、軍事的に勝利したとしても国家承認を得られない可能性がある。
だからといって停戦に応じてパイプラインの実権をグルジアに渡せば、ロシア軍は縮小撤退し、軍事的に敗北してやはり自国を統治する能力に欠けると判断され国家承認を得られない。
要するに、歴史的背景はいろいろあっても、いまの南オセチア紛争はロシアのプーチンに主導権があって、プーチンが状況を動かしているにすぎないので、ロシアがどう決断するかによって状況は変っていく。
そしてプーチンの決断は、プーチンに対抗する大国がどうこの問題に関わるかによっても変っていく。
結局のところ、大国の利益の軍事的争奪が先にあって、その結果に対する理由、イデオロギー、大儀といったものは後からついてくる。「南オセチア自治州の独立はなぜ認められていないか」という問いの答えも同じ。





