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はてなブックマーク - クリスチャン・ラデフさんによる『この世界の片隅に』レビュー全訳|きしるなお|note

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marsrepublic あああああ、いいレビューで海外にも伝わる喜びを感じたんだけど、決定的で致命的に大切なと...

「クリスチャン・ラデフさんによる『この世界の片隅に』レビュー全訳」 のブコメ http://b.hatena.ne.jp/entry/s/note.mu/xylnao/n/ne65b68e679b0 の補足。

「「報われるはずだったのに!勝つはずだったのに!」という政治よりも実際の生活に根ざした慟哭を漏らす。」という表現に対し、 id:marsrepublic さんは違和感を感じているようです。
しかし、私はクリスチャン・ラデフさんの言っていることは妥当と思います。

まず、これは訳が悪いです。原文は、

Suzu finally breaks down in the existential (rather than political) exclamation that, “it was supposed to be worth it! We were supposed to win!”

です。existential を「実際の生活に根ざした」と意訳していますが、
ここは「実存的な」と訳すべきでしょう。

 実存《existence》:スコラ哲学で、可能的存在である本質に対し、実現された個体的存在。現実的存在。(デジタル大辞泉)

民主主義政体において、「国」とは国民が作るもの、すなわち可能的存在であるはずですが、すずにとっては、既に実現された所与の存在であったのです。
玉音放送を聞いたすずの反応は、彼女にとって日本は正義で、「進め一億火の玉だ」的な国のスローガンを素直に信じていたことを示しています。
しかし、外に出て太極旗を見ることで、その正義は崩れてしまい、「うちも知らんまま死にたかったなぁ」と感じることになるわけです。

さて、昭和20年は、原爆が落とされた年、終戦の年であるとともに、女性が参政権が得た年でもあります。
すずはこの時20歳であり、まさにこの年に参政権を得ることになるわけです。

明示的に表現はされていませんが、戦前・戦中と違ってすずが主体的に戦後の復興において「新しい国を作る」ことに関わっていった
(といっても、別に積極的な政治活動をするわけではなく、あくまで「生活の中で」なのでしょうが。)
ことが暗に示されている、とも言えるのではないでしょうか?

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