高橋源一郎

"高橋源一郎" でひとこと

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高橋源一郎

①なにもはじまっていないこと、小説がまだ書かれていないことをじっくり楽しもう
②小説の、最初の一行は、できるだけ我慢して、遅くはじめなければならない
③待っている間、小説とは、ぜんぜん関係ないことを、考えてみよう
⑦小説に書けるのは、ほんとうに知っていること、だけ
⑧小説は書くものじゃない、つかまえるものだ
⑩世界を、まったくちがうように見る、あるいは、世界が、まったくちがうように見えるまで、待つ
⑰なにかをもっと知りたいと思う時、いちばんいいやり方は、それをまねすることだ
⑱小説はいう、生きろ、と
⑳自分のことを書きなさい、ただし、ほんの少しだけ、楽しいウソをついて
(一億三千万人のための小説教室)
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高橋源一郎

まず最初に口まねがあるのです。
あかんぼうは、なにかをまず考えてから、ことばにするでしょうか。あかんぼうは、まず、ことばを口にするのです。何度も口にしているうちに、そのことばと、ははおやから、あるいは、外の世界から教えられる、ことばの意味とが、結びつくようになるのです。(一億三千万人のための小説教室 P.119)
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高橋源一郎

しかし、もっと簡潔に、もっと要領よく、いや、ふつういっぱんにいわれている「うまい文章」で書いたとして、それは、おもしろいだろうか。そんなもの、読んで、ふーん、と思って、それでお終いじゃないだろうか。そんなボールで、なにか相手に伝わるだろうか。(一億三千万人のための小説教室 P.81)
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高橋源一郎

ところで、「バカ」とは何でしょう。「バカ」は、無知とはちがいます。無知はなにも知らないが、「バカ」は、自分がなんにも知らないことだけは、知っているのです。
「バカ」は、なにも知らない。世界が、どうなっているかを。自分が、なにものであるかを。だから、知りたくなる。知りたくて、知りたくて、目を開く。(一億三千万人のための小説教室 P.43)
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高橋源一郎

「エーミールと探偵たち」とは何でしょうか。それは、あなたが書かねばならない、あなたにしか書けない小説です。「原始林とペータージーリエ」とは何でしょうか。それは、だれにでも書ける、だれかがあなたの代わりに書いてくれる小説です。(一億三千万人のための小説教室 P.37)
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高橋源一郎

でも、「生きる」ということが何なのかわからなくても、わたしたちは生きているし、「人間」とは何か知らなくても、人間である(かどうか疑わしいことはあるにしても)ことは可能なのです。
そして、そのことによって、あるいは、そのことを通してのみ、「生きる」ということが何か、「人間」というものが何か、わかる、のだとしたら、ほんとうに何かを知るいちばんいいやり方は、いつだって、「その何かを、わからないまま、やってみる」ということなのではないでしょうか。(一億三千万人のための小説教室 P.5)
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高橋源一郎

小説というものは、たとえば、広大な平原にぽつんと浮かぶ小さな集落から抜け出す少年、のようなものではないでしょうか。(中略)
やがて、少年は、その集落を、夜中に、ひとりこっそりと出てゆきます。そして、新しい集落を、その広大な平原のどこかに作る。だが、やがて時がたつと、また新しい少年がその集落から、深夜にそっと、彼の勇敢な先祖のひとりがそうであったように、抜け出してゆくのです。
ミラン・クンデラという小説家は、こういうことをいっています。「人間の限界とは言葉の限界であり、それは文学の限界そのものなのだ」と。(一億三千万人のための小説教室 まえがき)
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