くたびれ はてこ
「Gが話すわけないだろ!あいつらはカサカサいってるだけだ。Gは子育てなんかしない。生みっぱなしなんだ。バルサン炊いて全滅すりゃいいんだ!」
「するんだってよ、子育て」
「え」
「群れで子育てするんだって。背中に子どもをおんぶしたりするって」
意外に奴らは子煩悩だそうです。
「でも一匹目は逃げなかったのに、今日のは逃げたよな。あいつらはどっかで情報を共有しているのかもしれない」
「『ソロモンの指輪』にそういう話あったね。鳥のコロニーの」
「え」
「『帰ってこないね』って言ってるのかな」
「やめろ!」
「はてこがこんなにG嫌いじゃなかったらよかった…」
「わかった、部屋は他所に借りよう。ね。そしてここへは週に一度、Gに餌をやりに帰ってこよう」
ああ、なんか様々な観点から見て最悪の育成ゲームですね。
「するんだってよ、子育て」
「え」
「群れで子育てするんだって。背中に子どもをおんぶしたりするって」
意外に奴らは子煩悩だそうです。
「でも一匹目は逃げなかったのに、今日のは逃げたよな。あいつらはどっかで情報を共有しているのかもしれない」
「『ソロモンの指輪』にそういう話あったね。鳥のコロニーの」
「え」
「『帰ってこないね』って言ってるのかな」
「やめろ!」
「はてこがこんなにG嫌いじゃなかったらよかった…」
「わかった、部屋は他所に借りよう。ね。そしてここへは週に一度、Gに餌をやりに帰ってこよう」
ああ、なんか様々な観点から見て最悪の育成ゲームですね。
くたびれ はてこ
この部屋に出る茶色くて猫背の小柄なGは、人を見てもびっくりするだけで逃げない。
こちらが騒ぎ出すと驚いて隠れようとするけれど、動きに必死さがない。野良猫の方がよほど素早い。
いよいよもちおが登場すると慌てて逃げ惑う。
「まさか殺されるとまで思っていないみたいで、後味悪いんだよな」
何が起きているのかわからず、ただただあわてふためいている間に絶命するG。
Gを退治して胸が痛むなんて初めてだ。
前の住人は一人暮らしの男性だったので、日中の大半はのびのび暮らしていただろう。残飯事情も豊かだったかもしれない。たまに住人と鉢合わせても「アリエッティとぼく」くらいの緊張感だったかもしれない。
冬明けに前の住人が部屋を出てから、
「ごちそうないね、にいさん」
「また、誰か美味しいものを残してくれるかな」
「ああ、大丈夫です。僕たちはずっとここで美味しいものを食べてきたんだよ。お前たちも春になれば体もずっとよく動く。脱皮してご馳走をいっぱい食べられますよ。さあ、それまでみんなで一緒にいるんです。わかったかい」
とか言って暮らして来たんじゃないかと涙ながらにもちおに言ったらやめろ!と言われた。
こちらが騒ぎ出すと驚いて隠れようとするけれど、動きに必死さがない。野良猫の方がよほど素早い。
いよいよもちおが登場すると慌てて逃げ惑う。
「まさか殺されるとまで思っていないみたいで、後味悪いんだよな」
何が起きているのかわからず、ただただあわてふためいている間に絶命するG。
Gを退治して胸が痛むなんて初めてだ。
前の住人は一人暮らしの男性だったので、日中の大半はのびのび暮らしていただろう。残飯事情も豊かだったかもしれない。たまに住人と鉢合わせても「アリエッティとぼく」くらいの緊張感だったかもしれない。
冬明けに前の住人が部屋を出てから、
「ごちそうないね、にいさん」
「また、誰か美味しいものを残してくれるかな」
「ああ、大丈夫です。僕たちはずっとここで美味しいものを食べてきたんだよ。お前たちも春になれば体もずっとよく動く。脱皮してご馳走をいっぱい食べられますよ。さあ、それまでみんなで一緒にいるんです。わかったかい」
とか言って暮らして来たんじゃないかと涙ながらにもちおに言ったらやめろ!と言われた。
読書
なんくるない よしもとばなな
混んだ書店の通路を塞ぐように長時間座り読みをしたバツイチのヒロインがレジで店員に切れられ、「こんなときクレーマーとして優秀だった夫がいてくれたら」と凹んだ後「店員の悪意を呼び込んだのは自分の自己肯定感の不足が原因だ」と解釈して衝動的に沖縄旅行へ行く話。
どんなに長時間深刻に悩んでもけして本当の問題には目を向けず、自己の正当化のためには骨身を惜しまず断固反省しない人がよく描けている。
こういう人の世界にはものすごくいい人と頭がおかしいひどい人とどうでもいい人の三種類しかいないんじゃないか。
観光地の飲み屋と混雑した書店の待遇を比較して沖縄を礼賛する前に、欲しい本の目星は図書館でつけたらどうだ。しかしこのエピソードこそがヒロインの真の離婚理由を暗に示しているのかも知れず、「藪の中」的な叙述トリックなのだと考えて後半を読むと興味深い。
著者の居酒屋ワイン持ち込み事件、また銭湯刺青入湯事件などを彷彿とさせ、著者を身近に感じる一作。
混んだ書店の通路を塞ぐように長時間座り読みをしたバツイチのヒロインがレジで店員に切れられ、「こんなときクレーマーとして優秀だった夫がいてくれたら」と凹んだ後「店員の悪意を呼び込んだのは自分の自己肯定感の不足が原因だ」と解釈して衝動的に沖縄旅行へ行く話。
どんなに長時間深刻に悩んでもけして本当の問題には目を向けず、自己の正当化のためには骨身を惜しまず断固反省しない人がよく描けている。
こういう人の世界にはものすごくいい人と頭がおかしいひどい人とどうでもいい人の三種類しかいないんじゃないか。
観光地の飲み屋と混雑した書店の待遇を比較して沖縄を礼賛する前に、欲しい本の目星は図書館でつけたらどうだ。しかしこのエピソードこそがヒロインの真の離婚理由を暗に示しているのかも知れず、「藪の中」的な叙述トリックなのだと考えて後半を読むと興味深い。
著者の居酒屋ワイン持ち込み事件、また銭湯刺青入湯事件などを彷彿とさせ、著者を身近に感じる一作。
くたびれ はてこ
お返事にいま気がつきました。
釧路で見た丹頂鶴は二羽で雪の中に立っていたのですが、でかいはてこよりでかいんじゃないのって感じに見えたのです。
庭に来ていた鶴は障子をスパーンと開けた瞬間驚いて飛び去るところだったのですが、広げた翼は1mより大きく2mないくらい、頭から脚までは広げた翼より短かったです。それで釧路で見た鶴が飛び立つときはもう一回り大きいだろうと思ったのです。
たまたま世界の鶴を描いた英語の絵本を持っているのですが、庭にいた鶴と同じ配色の鶴は日本の丹頂鶴とカナダとアメリカの鶴だけでした。頭が赤く顔回りは黒く首筋から翼にかけて白くなり脚と翼の先は黒い。
庭には池の鯉を狙って鷺がツガイでやってくることもあるそうなので、鶴と似た配色の鷺がいるのかと画像を検索してみましたが、近いものは見つかりませんでした。
つうよ、つうよう。
釧路で見た丹頂鶴は二羽で雪の中に立っていたのですが、でかいはてこよりでかいんじゃないのって感じに見えたのです。
庭に来ていた鶴は障子をスパーンと開けた瞬間驚いて飛び去るところだったのですが、広げた翼は1mより大きく2mないくらい、頭から脚までは広げた翼より短かったです。それで釧路で見た鶴が飛び立つときはもう一回り大きいだろうと思ったのです。
たまたま世界の鶴を描いた英語の絵本を持っているのですが、庭にいた鶴と同じ配色の鶴は日本の丹頂鶴とカナダとアメリカの鶴だけでした。頭が赤く顔回りは黒く首筋から翼にかけて白くなり脚と翼の先は黒い。
庭には池の鯉を狙って鷺がツガイでやってくることもあるそうなので、鶴と似た配色の鷺がいるのかと画像を検索してみましたが、近いものは見つかりませんでした。
つうよ、つうよう。













