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2018年散歩⑥

4/26の話。見たいものが上野に集結しておりました。

・プーシキン美術館展-旅するフランス風景画@東京都美術館
こちら→http://pushkin2018.jp/
プーシキン美術館はモスクワにあるのに、所蔵している作品はフランスの印象派の絵が多いそうで。
印象派のちょっと前ぐらいの風景画がまずずらっとあるのだけれど、個人的にはこの辺りがとても好き。「旅するフランス風景画」の副題に合ってるのかも。以前見たスケーエン展と同じように、旅行したいなーと思わせる絵が多い。面白いのはコワニエとブラスカサットの共作「牛のいる風景」。コワニエは動物画が得意だけど、風景画が得意じゃないからブラスカサットにお願いしたとか。で、このコワニエの牛がなんだかとても気に入ってしまった。かわいい。レルミットの「刈り入れをする人」も好きだなあ。黄金の小麦畑。
それからパリの都会の絵、そして郊外の絵に続く。都会の絵はペロー「芸術橋(ポン・デ・ザール)近くのセーヌ河岸、パリ」が個人的に好き。そして都会の絵の中にルノワール「庭にて、ムーラン・ド・ラ・ギャレットの木陰」があるわけだが。他の都会っぽい絵と異なる(何せ庭の絵)ので、ちょっと違和感。いやルノワールの絵自体はとても素敵だけれど。郊外の絵はまずモネがどどどどん。個人的には今回の絵の中では「陽だまりのライラック」が好き。あと、個人的にシスレーが結構好きなんだよね。
ここがハイライトで、後は印象派以降、と言ってもセザンヌとか
(個人的には今回来てた絵は割と嫌いじゃないなあ)、後はもっと違う感じの、フランスとは別のところ(架空とか)の絵とか。ゴーギャンとか。
今回プッシュされてるルソー「馬を襲うジャガー」の、襲われてる馬のつぶらな目が気になる…。
こ っ ち み ん な
って言いたくなる(え)
さて、今回の展覧会用ミュージアムショップ。勿論、絵のグッズもあるのだが。
▽アウトドアで食事してる絵があるのでアウトドアグッズ
▽ロシアの美術館だからロシア風のグッズあれこれ
と、なんだか色々あって目移りが。
tupera tuperaさん→http://www.tupera-tupera.com/ のデザインの
「ロシアの文字をキャラクターで覚えよう」グッズの絵が可愛くて、思わずハリネズミの缶バッチ買っちゃったり、ソヴィエト時代に作られてたというビンテージピンバッチがツボって買ったり。で、公式サイトのグッズ紹介にもある「絵を一部だけ使ったTシャツ」、実は「牛のいる風景」の牛だけ切り取ってるのがあった。ちょっと欲しい…!でもこのTシャツで4000円超えるの…?(版権みたいなのがあるからだろうか…)たぶんもっと安かったら買ってた…。

・東西美人画の名作 《序の舞》への系譜@東京藝術大学大学美術館
こちら→http://bijinga2018.jp/
プーシキン美術館展よりも混雑。そして年齢層が高め。
最初に「美人画の源流」コーナー。江戸時代の女性画から浮世絵へ。鈴木春信・鳥居清長・喜多川歌麿とかが最初の掴みってのも凄いなあ、と。書き手は浮世絵はまだわからないのだが、喜多川歌麿の描く女性の着物がいちいち素敵ですなあ…。
で、ここからが本題の明治以降の美人画に行くのだが、まずは「東の美人」。要は東京画壇の美人画。いきなり菱田春草「水鏡」できゅんと。表情がいいんだよねえ…。実は絵に附属している解説はネガティブなんだけどね。個人的には裏の意味は考えず、この表情だけ見ていたいなあ…。あと、インパクトが強いのは三浦孝「栄誉ナラズヤ」。死屍累々の戦場に「浮かぶ」美しい女性。…栄誉、が女性なのかな。女神なのかな。戦乙女なのかもしれない。女性の絵がとても美しいから、余計に複雑に。さて、「三園」の一人、池田蕉園の美人画も。「宴の暇」も「さつき」も、表情が「ただの美人」じゃない感じがいいなあ。で、後の方にどーんとあるのが鏑木清方。鏑木清方「一葉」今回初めて見たんだけど(元々藝大美術館所有なので、常設グッズで絵葉書すら作られてるのだけれど)、あの凛とした表情が個人的にツボすぎる。そして絵葉書を買う(あ)今回、「たけくらべの美登利」と「にごりえ」を飾っているので、樋口一葉づくしになっている。「にごりえ」で描かれているお力がとても素敵なので、ちゃんと読もうかな。でもストーリーを知るだけで明らかに男がアレなのがなあ(ぼそ)「にごりえ」は鎌倉の鏑木清方美術館が元々所蔵しているのだけれど、また、よりによって小町通り通らなきゃいけないハードルの高さよ…(土日激込みだからなあ…平日ならマシなのか)。
次が「西の美人」。関西画壇の美人画。菊池契月の「散策」の昭和初期の女子がかわいい。あと、土田麦僊の「大原女」、先日山種美術館で見た大判のものではない絵があったのだけれど、こっちの方が好きだなあ。そしてこちらには「三園」の一人、島成園の絵が。「春の愁い」が好きだなあ…。「西の美人」にはインパクトの強い絵は甲斐庄楠音「幻覚」ぐらいなんだけど、梶原緋佐子「老妓」はしみじみと深くていいなあ。
で、最後に「美人画の頂点」ということで上村松園。…眼福、という言葉しか出てこない。「序の舞」は勿論当然のように素晴らしいのだが、「虹を見る」の女性の表情とか、「鼓の音」とかもうねえ…。
上村松園は勿論クライマックスだったしいい絵ではあったけれど、他もとても素敵な絵が多く、全体的に眼福な展覧会だった。

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