かぐや姫

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かぐや姫

かぐや姫 109  帝、かぐや姫の昇天を確かめる

「蝙蝠一匹でも飛んだら、さっと殺し、みせしめのため外にさらしてやろうと思っています」
兵士のことばを聞き、おじいさんは頼もしく思いました。

それを聞いた、かぐや姫が。
「戸をしめて、戦う準備をしていても、月の国の人たちとは戦うことはできません。弓矢でも、月の人たちを射ることはできないでしょう。
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かぐや姫

かぐや姫 108  帝、かぐや姫の昇天を確かめる

おじいさんは、塗籠の戸に鍵をかけ、戸口に座りました。
おじいさんは、兵士たちにお願いしました。
「こんなにおおぜいの人で、かぐや姫を守っているのだから、月の国の人たちに負けるはずはない。ちょっとでも、空を何かが飛んだら、殺してくれ」と。
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かぐや姫

かぐや姫 107  帝、かぐや姫の昇天を確かめる

兵士たちを、家の土塀の上に千人、屋根の上に千人配置し、使用人とともに、かぐや姫を守りました。
使用人たちも、兵士と同じように、弓矢を持ち武装しています。

兵士の一部を屋根からおろし、家の中にいるかぐや姫も守りました。
おばあさんは、塗籠の中で、かぐや姫を抱いて座っています。
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かぐや姫 106  帝、かぐや姫の昇天を確かめる

「かぐや姫を、ひとめみただけでも忘れることができないのに、長い間かぐや姫と暮らした翁は、どんな気持でいるのだろう」と、心配しました。
 
八月十五日。
帝は、それぞれの役所に命令をだし、中将高野大国を任命し、二千人の兵士を、竹取りのおじいさんの家に派遣しました。
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かぐや姫

かぐや姫 105  帝、かぐや姫の昇天を確かめる

「かぐや姫が、月をみて、物思いにふけっているといううわさは、本当か」
使者が聞きました。

すると、おじいさんが、
「今月の十五日に、月の都から、かぐや姫を迎えにきます。十五日に、月の都の人たちを捕まえるため、帝の兵士をここへ派遣していただけないでしょうか」と、使者にお願いしました。
使者は御殿に帰り、帝に報告しました。
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かぐや姫 104  帝、かぐや姫の昇天を確かめる

「かぐや姫が、月に帰る」といううわさを聞いた帝は、竹取りのおじいさんの家へ使者を送りました。

おじいさんは、使者に会い、「娘は、八月十五日に、月へ帰ってしまいます」といい、泣いています。
おじいさんは、姫のことを心配するあまり、髪が白くなり、腰も曲がり、泣くために目もただれています。
姫と別れるのが辛く、おじいさんはあっという間に老けてしまったのです。 
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かぐや姫

かぐや姫 103  帝のお召しに応じないかぐや姫

使用人たちも、長い間、優しい姫と暮らしてきたので、姫が月に帰ってしまうと聞き、悲しい気持でいっぱいでした。
どの人も水さえ喉に通らないほど、かぐや姫のことを心配しました。
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かぐや姫

かぐや姫 102  帝のお召しに応じないかぐや姫

「月の国には、私の父も母もいます。わずかな間だけといって、月の国からやってきました。でも、この国で、長い年月がすぎてしまいました。月の国にいる父と母のことは、もうおぼえていません。

この地上で、長い間滞在したので、月の国へ帰れると聞いても、少しもうれしくありません。むしろ、悲しい気持でいっぱいです。でも、月の国へ帰ってきなさいと命令されれば、いやでも帰るよりしかたがありません」
姫は、おじいさんとおばあさんと一緒に泣きました。
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かぐや姫 101  帝のお召しに応じないかぐや姫

「姫、何をいうのだ。竹の中で、姫をみつけた時には、三寸位だったのに、今ではじいの身の丈と同じ位になった。じいが大切に育てた姫を、誰が迎えにくるというのだ。そんなことは、じいが許さん。もしそんなことになったら、じいが死にたい」

おじいさんが泣くのをみて、姫はどうしたらいいのかわかりません。
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かぐや姫 100  帝のお召しに応じないかぐや姫

それなのに、前世の因縁により、この世に生まれました。もうすぐ月の都へ帰る時がきました。今月の十五日に、月の国から迎えにくることになっています。私は、月に帰らなくてはならないのです。

二人がこのことを知ったら、悲しむだろうと思い、この春以来、悩んでいました」
そういって、姫ははげしく泣きました。
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かぐや姫 99  帝のお召しに応じないかぐや姫

「姫、どうした」
おじいさんとおばあさんが、かぐや姫に聞きました。

かぐや姫が、泣きながらいいました。
「前々から、私が泣いている訳を話そうと思いましたが、話すと二人が悩むと思い、今まで話せませんでした。でも、いつまでもだまっているわけにもいきません。おもいきってうちあけます。私は、この世の人ではありません。月の都の人なのです。
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かぐや姫 98  帝のお召しに応じないかぐや姫

姫は、月が出る時刻になると、時々ためいきをつき、泣いています。
「まだ姫さまは、悩み事があるようです」
仕えている人たちは心配しました。
でも姫が何を悩んでいるのか、誰もわかりません。

八月十五日が近づいたある日の夜。
姫は縁側に座り、月をみながらはげしく泣いています。
人目も気にしないで、はげしく泣いていました。
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かぐや姫

かぐや姫 97  帝のお召しに応じないかぐや姫

「姫、もう月をみてはいけません。姫の様子をみると、何か悩んでいるようにみえるが」
「私は、月をみないではいられません」
と姫がいいました。

姫は、月が出ると、縁側に座り、ためいきをついています。
月が出ていない時は、物思いにふけっている様子はありません。
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かぐや姫

かぐや姫 96  帝のお召しに応じないかぐや姫

「月をみると、心細くしみじみした気持になりますが、何も悩み事はありません」と。

しばらくして、またおじいさんが姫の様子を見に行くと、まだ物思いにふけっているようでした。
「大切な姫よ、何を思い悩んでいるのかね。悩み事は何かな」
「悩み事は、何もありません。ただ、月を見ると、何となく心細くなるだけです」
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かぐや姫

かぐや姫 95  帝のお召しに応じないかぐや姫

七月十五日の夜。
かぐや姫は縁側に出て座り、月をみながら、物思いにふけっています。

「姫さまは、月をみて、何か心を動かされているようです。ただごとではありません。何か悩み事があるのでは・・・。気をつけて、姫さまのことをみてあげてください」
姫に仕えている人が、おじいさんにお願いしました。

「姫。月をみて、物思いにふけっているようだが、何か悩み事があるのかね」
おじいさんが、聞きました。
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かぐや姫

かぐや姫 94  帝のお召しに応じないかぐや姫

かぐや姫は、ある年の春頃から、月を見て、物思いにふけることが多くなりました。

「姫さま。月をみるのは、不吉です。二度と月をみてはいけません」
姫に仕えている人がとめるのですが、姫は月をみて、はげしく泣くようになりました。
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かぐや姫

かぐや姫 93  帝のお召しに応じないかぐや姫

帝は、かぐや姫に、何度も手紙を書きました。
かぐや姫は、お召しには応じなかったが、帝との手紙のやりとりはしました。
帝は、かぐや姫への手紙に、季節の木や花をつけて、歌を届けるのを楽しみにしています。
 
帝とかぐや姫が、手紙のやりとりをしているうちに、三年がすぎました。 
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かぐや姫

かぐや姫 92  帝のお召しに応じないかぐや姫

帝は、御殿に帰り、そばに仕えている女性をみたが、かぐや姫のように美しく、素晴らしい歌を詠む人はいません。
今までは、他の人よりは素晴らしいと思っていた女性さえ、かぐや姫と比べるとみおとりがしました。

帝は、かぐや姫のことが気になり、一人で暮らしています。
仕えている女性の所も、帝は行く気がないようでした。
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かぐや姫

かぐや姫 91  帝のお召しに応じないかぐや姫

かぐや姫が、帝に歌を返します。

  むぐらはふ下にも年は経ぬる身の
  なにかは玉のうてなをも見む

帝は、かぐや姫の歌を詠み、すばらしい歌だと思いました。
帝は、御殿に帰りたくなかったが、ここで夜を明かすわけにはいかないので、しかたがなく御殿へ帰りました。
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かぐや姫

かぐや姫 90  帝のお召しに応じないかぐや姫

かぐや姫をみることができた帝は、おじいさんにお礼をいいました。
おじいさんは、帝とおつきの人たちに、盛大に御馳走をしました。

帝は、輿に乗ってから、かぐや姫に歌を詠みました。

  帰るさのみゆき物憂くおもほえて
  そむきてとまるかぐや姫ゆえ
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