尹雄大『体の知性を取り戻す』

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yanoz

尹雄大『体の知性を取り戻す』

思った以上に良い本だったなという読後感。

武道の経験を踏まえて、前例の無い状況をしなやかに向き合いながら生きるというのはどういう事か説いてゆくような本。

実感というまやかし=あえてやっているという余計な認識、だとか

生きていることから露出する謎、生きようとする限り浮かびあがる謎への問いかけが、あかりとして胸に灯る、とか、

良いフレーズが散りばめられて読みやすい。

甲野善紀の稽古に出ていた話とか、光岡英稔氏に韓氏意拳を学ぶ話は、とりわけ臨場感たっぷりに語られて読み応えある。

結びは駆け足な感じで、全てが語られて無い感も残るし、社会や制度や文化を退けて赤子に戻ろうという二元的な論の進め方はちょっと性急過ぎる気もしたけど、新書としてはこれで十分とも思われ、著者の他の著作に、この思索の続きを見届けたいと思わされた。
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