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karlaの読書メモ

養老孟子 著『バカの壁』

第一章

「話せばわかる」は大嘘 
(…)自分が知りたくないことについては自主的に情報を遮断してしまっている。ここに壁が存在します。これも一種の「バカの壁」です。

(…)
本当は何もわかっていないのに「わかっている」と思い込んで言うあたりが、怖いところです。
このように安易に「わかっている」と思える学生は、また安易に「先生、説明してください」と言いに来ます。」

「最近、私は林野庁と環境省の懇談会に出席しました。そこでは、日本が京都議定書を実行するにあたっての方策、予算を獲得して、林に手を入れていくこと等々が話し合われた。そこで出された答申の書き出しは、「CO²増加による地球温暖化によって次のようなことが起こる」となっていました。私は「これは”CO²増加によると推測される”という風に書き直して下さい」と注文をつけた。するとたちまち官僚から反論があった。「国際会議で世界の科学者の八割が、炭酸ガスが原因だと認めています」と言う。しかし、科学は多数決ではないのです。
 「あなたがそう考えることが私は心配だ」と私は言いました。おそらく、行政がこんなに大規模に一つの科学的推論を採用して、それに基づいて何かをする、というのはこれが初めてではないかと思う。その際に、後で実はその推論が間違っていたとなった時に、非常に問題が起こる可能性があるからです。
 特に官庁というのは、一度何かを採択するとそれを頑として変えない性質を持っているところです。だから簡単に「科学的推論」を真理だと決め付けてしまうのは怖い。
 「科学的事実」と「科学的推論」は別物です。
(…)
 別に「全てが不確かだ。だから何も信じるな」と言っているわけではないのです。温暖化の理由が炭酸ガスである可能性は高い、と考えてよい。(…)それと同じで「八十%の確率で炭酸ガスと思える」という結論を持てばよい。」


第二章
「では、a=ゼロの逆はというと、a=無限大になります。このケースの代表例が原理主義というやつです。」

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