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保坂和志

小説を書くことは、自分がいま書いている小説を注意深く読むことなのだ。
小説家はどんな読者より注意深く、自分がいま書いている小説を読んでいる。(略)
そう。小説家には、自分がいま書いている小説のことだけが頭にある。(略) それゆえ小説家は自分が書いた原稿を繰り返し読んでいる。
最近何日間かで書いたわずか二〇枚とか三〇枚の原稿を、結果としてトータルで何十時間も読んでしまっているのが小説家だ。だからどんな読者よりも注意深くならざるを得ない。(略)だから読者はもっと小説を大事に読むべきだ――なんてことを言いたいのではない。読者やそれを批評する評論家と、全然違った次元で小説家は自分の小説とつきあっているということだ。(「小説の自由」p165-166)

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梅田望夫: ジャック(オス、今は15歳、体重35キロ)と一緒に。

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